瑞峰立山賞争奪戦2020

瑞峰立山賞争奪戦

記念に強い浅井康太

富山競輪開設69周年記念「瑞峰立山賞争奪戦」が7月30日から開催される。今回は中部、近畿地区の選手のみ参戦する、7車立、9R制の開催。33の富山バンクを舞台に繰り広げられるスピードバトルに注目だ。

6月からの「地区内あっせん」で今シリーズは中部、近畿の2地区による優勝争い。さらに新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、7車立、9R制の開催となる。

慣れない7車立のレースでも浅井康太は高い対応能力を見せてくれそうだ。昨年は落車が多く、今年は8年間守り続けてきたS班の座から陥落。今年も初戦の1月平記念で落車からのスタートとなったが、その後は2月静岡、4月高知に5月宇都宮と記念を3度優勝している。当所は2年前に単騎で記念を優勝した実績もあるバンク。タテ脚の鋭さや勝負強さは戻っており、自力でも番手でも中部勢の軸として近畿勢と対峙する。吉田敏洋、竹内雄作が中部勢をリードする機動型だ。吉田は6月当所が2カ月ぶりの実戦だった。決勝こそ8着に敗れたが、勝ち上がりの走りからは2カ月間積み重ねた練習の成果は感じられた。ここまでに実戦の感覚を取り戻せば、さらに良くなるだろう。竹内は一歩ずつ復調の歩みを進めているし、舞台が4年前に共同通信社杯を制した富山という点も好材料。7車でもレースの主導権は譲らない。中部勢には金子貴志、志智俊夫に近藤龍徳と実績のある追い込み陣もそろっている。なかでも金子は6月四日市で深谷知の逃げをとらえるなど差し脚好調。7車でよりスピードが求められるレース形態になれば、長年競技で培った経験が生きるはずだ。

近畿勢はシリーズ唯一人のS班、村上博幸が中心となる。今年はまだ優勝こそないが、レースは堅実だし動きも悪くない。三谷竜生に稲垣裕之、松岡健介とそろった機動型と呼吸を合わせ、昨年2月奈良以来の記念制覇を狙う。三谷はブランクの影響か、5月全プロ記念、6月四日市は振るわなかったが、ここまでには感覚を戻せる。稲垣、松岡も自力で番手で、近畿勢には欠かせない存在だ。南修二も今年は高いレベルで安定している。5月全プロ記念では12着でオール連対するなど差し脚好調。当所は繰り上がりとはいえ記念優勝の実績もある。

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