宇都宮ワンダーランドカップ争奪戦2018

レース情報

開催期間：６月２８日～７月１日

全国の強豪が集結するパワー全開の4日間！
宇都宮バンクを熱戦が包みこむ！
平原康多、武田豊樹の関東SS揃い踏み
神山雄一郎は記念通算100Vを狙う

勢力図は、地元地区である関東勢が抜きん出ている印象だ。関東が誇るS級S班の平原康多、武田豊樹がそろって参戦で、シリーズの中心を揺るぎないものにする。３月のウィナーズカップ決勝でも平原の仕掛けに乗って武田が優勝、両者のワンツーが決まっている。平原は「最強のオールラウンダー」と称されるように、高いレベルで安定のレースをみせている。武田は5月あっせんが無く、レース勘に影響の可能性があるが、昨年負傷したリカバリーとトレーニングで、しっかりと態勢を整えてくる。この関東２枚看板に、地元・栃木勢が加わって、さらにラインは磐石となりそう。レジェンド・神山雄一郎は記念通算100Vにリーチの状況が続いている。今年は昨年以上に勝ち星を積み重ねており、地元で健在ぶりをアピールしたい。神山拓弥、長島大介、金子幸央も地元戦に照準を定める。

北日本勢は、早坂秀悟や小松崎大地といった一撃の魅力あふれる面々がそろった。早坂はダッシュ生かした積極的な仕掛けで、何度も本線を撃破するシーンを演出しており、その動向には注意が必要だ。小松崎は4月武雄記念で準優勝、5月日本選手権競輪では3281着と一次予選から準決勝まで進出している。小松崎もすでに記念優勝経験があるし、戦法の幅も広がってきているだけに、侮れない存在だ。コースを突いてシャープに伸びる大槻寛徳にもチャンスは生まれそうだ。

南関東勢は根田空史が浮沈の鍵を握っている。大型先行の根田はラインを上位独占に導くパワーを備えており、今年前半は花粉症にも苦しめられたが、そろそろ本領発揮の豪快なレースを見せてくれよう。根田マークで同県の伊勢崎彰大や、4月川崎で記念初優勝を決めた小原太樹、東龍之介が上位進出をもくろむ。

やや劣勢は中部勢か。竹内雄作は2月高松記念の初日に落車、その後も今年ここまで優出ゼロと不振が続いてしまっている。積極的に踏んではいるが、行ききれないレースが散見しているのは心配材料だが、きっかけを掴めば実力的にもV争いに加わってきても不思議ではない。坂口晃輔は着々とマーク型として存在感を高めてきている。昨年は8月オールスター競輪でGI初優出、今年に入っても3月松阪FIで永井清史マークして優勝と好調キープ。長い直線で差し脚を伸ばしてこよう。
縦横無尽にVを手繰る古性優作
スーパールーキーの南潤が登場！

総合力でS級S班に対抗できるのは古性優作だろう。2月全日本選抜競輪（GI）で決勝に進出、続く静岡記念で優勝とハイレベルなスピードとテクニックを駆使してV争いを続けている。そして近畿勢からは今開催で注目を集めるスーパールーキー・南潤が登場する。3月玉野で111期ルーキーチャンピオンレースを制すると、4月函館ナイターGⅢは逃げ切って優勝。弱冠20歳の新鋭の勢いは加速するばかりで、全国にその名をとどろかせ始めている。同県の椎木尾拓哉も南や古性、川村晃司を好マークしてV圏内に入ってくる。

初のS班として奮闘が続く桑原大志。4月川崎記念では準決勝1着で、今年初優出と随所に切れ味を発揮している。トリッキーに攻める松浦悠士や、今年からS級に初昇級して健闘をみせている佐々木豪が勝ち上がればチャンスは広がる。

最後に九州勢だが、中川誠一郎、松川高大、大塚健一郎とV級がズラリ。とくに松川が3月小倉で優勝したあとも4月武雄記念で優出と上昇気配にあるのは、九州勢にとっては好材料。追い込みにシフト傾向だが、中川のスピードは一撃の魅力たっぷりだし、マーク職人の大塚健一郎、野田源一も虎視眈々とV奪取を狙う。