寛仁親王牌2020

赤く染まる刻

平成2年8月、アジアで初めて開催された「世界選手権自転車競技大会」(トラック競技【グリーンドーム前橋】・ロード競技【宇都宮】)を記念し、平成2年5月に行われた『世界選手権自転車競技日本大会特別記念レース』がルーツとなっている。

 平成4年「世界選手権自転車競技大会」日本大会の名誉総裁をお務めになられた寬仁親王殿下(ともひとしんのうでんか)より寬仁親王牌が下賜されるとともに、それまでの1日開催から3日間開催のトーナメント戦となったため、「世界選手権記念トーナメント(寬仁親王牌争奪)」と名称を改め実施されたのが第1回である。

第29回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントが昨年に続き前橋競輪場で開催される。

短走路の高速バンクが舞台となればやはり先行日本一の脇本雄太が中心となるだろう。

同じくスピード抜群の新田祐大にはグランドスラム達成の大きな期待がかかる。

8月のオールスターで脇本とのもがき合いを制して優勝した松浦悠士と清水裕友の中国コンビの逆転も十分で、平原康多率いる地元・関東勢の巻き返しにも注目したい。