KEIRIN GRAND PRIX 2019

最高峰のレースがここに。

KEIRINグランプリは昭和60年(1985)に創設された。その年のトップクラス9名を集めて対戦させるという夢の対決は、開催前は初めてということもあり関係者の間からも不安の声が出ていたが、いざ30日を迎えると4万人の大観衆で立川競輪場は埋め尽くされた。第1回の選手選考基準は、当時5大特別と呼ばれた競輪祭・日本選手権競輪・高松宮杯競輪・オールスター競輪・全日本選抜競輪の優勝者、世界選手権自転車競技大会プロ・スプリント優勝者、及びS級勝率・勝利数・賞金獲得額第1位者とし、9名に達しないときはS級勝率の上位者より順次選抜するというものだった。第1回の優勝賞金は1000万円。競輪界のトップスターである、中野浩一が優勝した。その後、公営競技1年の最後を飾るKEIRINグランプリは、12月30日に行われることがファンの間で完全に定着し、年末の風物詩となっている。平成13年(2001)には競輪界の頂点となるレースに位置づけられた。

平成16年(2004)からは、賞金(副賞込)が1億円となり、平成26年(2014)の賞金より1億円を超えて(副賞込)さらに注目が集まることとなった。

ヤンググランプリは平成7年(1995)に、兵庫県南部地震の復興支援競輪として、デビュー5年未満の平均競走得点上位者9名を集め、特別競走として行われたのが最初となり、金古将人が優勝し賞金1500万円を獲得した。

その後、しばらく開催されることはなかったが平成13年に行われた新番組制度によってGIIに格付けされ、若手選手の登竜門としてファンの間に定着するようになった。

平成24年(2012)7月より実施されたガールズケイリンにおいても、『KEIRINグランプリシリーズ』で、ガールズグランプリ(FII)が実施され、平成24年(2012)は小林莉子が優勝し初代女王として賞金(副賞込)500万円を獲得した。

平成26年(2014)からは賞金(副賞込)が1000万円となりさらに注目が集まることとなった。

ヤンググランプリ2019展望

次代を担う若手選手の登竜門・ヤンググランプリ2019がKEIRINグランプリシリーズ(立川競輪場)の2日目11Rに実施される。全員が先行タイプの上に今年は中部を除く各地区からバランスよく選出され、例年以上に激しい戦いが繰り広げられそうだ。近況の実績から113期の宮本隼輔を中心に推すが、同期・松井宏佑の機動力も強力だ。昨年2着と惜敗した南潤や先行して見せ場をつくった松本貴治のリベンジにも期待したい。